樹脂(2)

引き続き’樹脂の話し’である。
熱可塑性樹脂、に関する’一般的’な話だ。

一般的な’熱可塑性樹脂’、組長のなかでは’ポリプロピレン’なのである。

物性として、まずは耐力、これはある程度のレベルで維持されている。
次に、成形条件、これも出しやすい。
混ぜ物、これも、初心者には比較的理解しやすい。
(混ぜた瞬間、即効果が出る、のである)

この材料を組長は’射出成形’’ブロー成形’の分野で、よーく知ることになったのである。

一般的に、各成形の原料として納入される形態としては’ペレット’という形で各メーカーから入って来る。

この’ペレット’なるもの、チョコベビーを一回り小さくしたような形状をしている。
つぶつぶの’お米’のような状態なのである。
それが、セメント袋のような状態で納入されてくる、一体25kg入りなのである。
他に混ぜ物がされていない時、最初は乳白色の’つぶつぶ’なのである。

組長がこの原料、およびブロー成形なる工法に携わったとき、関連メーカーとして付き合ってくれていたのは東京は○無にある’三×化成’という会社であった。

IBCはとりあえずは上場企業、ということで’特権’を利用し、各原料メーカーからいろいろと’サンプル’と称し、さまざまな材料を手に入れた。

各原料の評価、検討を終わらせても、一般的に’サンプル’なる原料は相当量、あまることになる。

’ゴミ’に出しても、近×さん(ゴミ担当者、ゴッツイ人であった)に怒られるので、前出の’×洋化成’にあげてしまう事にした。
(今では、このこと自体が大問題であろう)

’三×化成’の技術部の人が、取りに来た。
その兄ちゃんが樹脂を手に取った瞬間、組長はぶったまげたのである。

なんと、その兄ちゃん、口の中に放り込み、ムシャムシャと食べだしたのである。
奥歯で、良ーくかみ締める。

で、次の一言
「うーん、成形条件、よくないねー、温度設定難しいよー、粘りも少ないしーーー!!」
組長、びっくり状態で「・・・・はー!そうですかー・・・」
それ以上は言えなかった。

さすがに、その後「ごっくん」は無かった。

でも’技術の世界、奥深い’を、実感できた組長であった。

ちなみに、組長、その後、原料を’食べてはみた’が違いは分からなかった。

2004年8月11日