塗装

塗装についてである。

クレイモデルへの塗装であるが、いくつか方法がある。
直接塗装というのもあるが、これには問題がある。
クレイは粘土なので当然、脂分が大量に含まれている。
塗装のポイントとして’表面の脱脂’は大事なことだ。

ということで、直接塗装の場合、特殊な下地を塗ってから塗装をしていく。

が、クレイモデルというデザイン検討をする性質の物であるから’クレイ地肌での形状はOK’でも’塗装すると形状NG’となる事が多い。

直接塗装をした場合、形状修正をするには地肌(クレイ)面を出さなければならない。
(削り方向でも、盛り方向でも、だ)
部分修正は不可である。
全面を剥がし、修正をし、再度塗装、ということになる。
ひじょーーに手間がかかってしまうのだ。

で、他の方法である。
ダイノックというものがある。
これは、カッティングシートのようなもので、これに塗装をほどこすのだ。
そして、シンナーにつけておき、プヨプヨにしてクレイ面に張っていく。
プヨプヨなのである程度、伸びがあり複雑な形状にもなじみやすい。

塗装時に多めにダイノックを塗装しておく。
モデルの修正の時には部分的に剥がし、修正をしてストックのダイノックを張る。

今の、一般的なモデル塗装はこの方法である。

また、ダイノックの利用方法としては、グレーに塗っておき、クレイ面の検討の最終チェック時に、利用することがある。


クレイ塗装とは別の話である。

富士のレース村に、バッ○○○ーレーシングという工場があり、ここのオーナーである△藤さんという人がいる。
この人の塗装技術というか、こだわりも凄いのだ。
塗装の塗り分け部分に’段差がでない’のである。
通常、下地色を全面に塗り、カラーリング部分をマスキングするのが一般的だが、△藤さんは下地色段階からマスキングするのである。
どうしてって聞いてみた。
「空力のためだよ」との事、差の出る要因はすべて除外する、という事である。

ムーン○ラフトの×良さんのHPにも書いてある。
塗装より、カッティングシートの方が軽く出来るらしい。
が、塗装の車のほうが速いときがある。
品質は塗装の方が当然いい。
ドライバーも’がんばれる’らしいのだ。

おもしろいものである。

2004年8月4日