手形
約束手形の話である。
組長は金○のオヤジから紹介された、樹○技研という会社の仕事をした時のことだ。
契約内容をしっかりと確認をせず、どんどん作業をし、納品してしまった。
確か10日作業分くらいであったと思う。
請求をあげて、支払日を迎えた。
郵便屋のおっちゃんが封筒を持ってきた。
樹○技研からである。
「なんじゃ?お金、郵便で送ってくるのー、変な会社じゃなあ!!」
中身は1枚の紙っきれである。
金額が入ってはいる。組長は???だ
営業の相方が帰って来た。
組「こんなのきたんだけどー」
相「なんだ、これ手形じゃーん!どーしたの??」
組「手形って??」
相「期日が来なきゃ、現金になんないの!これって・・90日じゃん(怒)」
相「契約書は?・・・・}
どうやら、やって納めたが支払いは90日後ということらしい。
中には’刈入れ手形(210日)’’お産手形(300日)’というのも有るらしい。
中小企業にとっては死活問題である。
なにしろ、月の売り上げの1/3の金額である。それが90日後なのだ。
相方がいろいろ調べたが、今回はどうしようもないらしい。
当座預金というものがあり、そこに入れとけば多少の価値があるらしい。
が、組長の所にはそんな気の利いた口座など開設している訳が無い。
対応策が無い訳ではない。割り引いてもらうのである。
数%の手数料を払えば、その’手形’を買い取ってもらえ、現金化することが出来るのである。
が、手形の発行会社によって、手数料が違うらしい、優良企業ほど率が良いのだ。
(樹○技研さんはあまり良くなかった)
まあ、その時は割り引いて何とか乗り越えたが無駄な経費を使ってしまった。
組長としてはその後、契約内容にこだわる癖がついた。
2004年7月28日